アイマックス新作「T−REX」を斬る!
えー、アイマックスというと、サターンに突然スパルタンXを移植してみたり・・って
そりゃウチの近所の、ラーメン屋が経営してたらしいゲームメーカーですが、そうでないほうの
アイマックス、つまり新宿高島屋の12階にある立体映画館のお話です。
バーチャルボーイを6台買い込んでいることからも(こないだまた増えた)お分かりの通り
ワタクシ根が田舎者ですからこの手の「立体」とか「未来」とかいうモノが大好きで、
あの脱力映画「宇宙なんとか5」から別に立体でもないのにわざわざ並んだ「エベレスト」に至るまで、
あそこの演目は全てチェックしてるざますよ。(オススメはサンテグジュペリの「人間の土地」を
ベースにした「女囚海さそり」・・・ごめんタイトル忘れた。たしか「愛と勇気の翼」かなんか)
というわけで、もちろん今回の新作「T−REX」もいそいそ見に行ったんですが・・・・
会場で売ってるパンフには「ジュラシック・パークのような、娯楽向けに誇張された恐竜でなく、
学会の協力のもと、教育用としても十分観賞に耐え得るような、あくまで最新の学説に徹底してこだわった
恐竜を再現した。ハドロサウルスの鼻の穴の角度について一時間も議論したくらいだ。」
などと誇りに満ちた口調で書かれてまして、なるほど立体に映えるよう、丁寧にバンプマッピングされた
ティラノサウルス(私は最近の「T−REX」って、いかにも安っぽい略称がキライです)
をはじめとして、プテラノドンとか結構イカシた恐竜がCGで出て来るんですよ。
・・・・・約2分ほど。・・・上映時間45分なんですけど。
後の43分というのは、「チャールズ・ナイト」とか
「バーナム・ブラウン」とかいう、アメリカ恐竜発掘史上有名らしいけど、
日本じゃスペクトルマンの怪獣なみに無名なマイナー偉人達と
ブサイクなアホ娘(ヒロイン)のアップ(立体映像)
のみ。・・・といっても過言ではありません。
そもそもアイマックスって、一本作るのに結構お金かかるわけですよ、撮影機材も特殊だし
上映館が限られていることから考えたら、決して予算的に余裕があるわけじゃなさそうなのは
なんとなく私にも判ります。どうも毎回聞いたことのないような俳優と、聞いたことのないような監督の
作品ばっかりなのも、それなりに深い事情があってのことでしょう。今回みたいに、さらにCGの恐竜なんか
出そうと思ったりした場合には、予算のどこかにしわ寄せが行きそうなのはそれこそ
火を見るより明らかです。・・・しかし、それにしてもこの映画の
ブサイクなアホ娘(ヒロイン)のアップ(立体映像)
の破壊力は並ではありません。
ハドロサウルスの鼻の穴の角度について一時間も議論するくらいなら、ヒロインのツラについて
5分でも考えた方がよかったんじゃないかと言いたくなりますが、なにしろ立体ですから
マズイ部分のごまかしようがありません。もとからかわいくないのに、どうも彼女撮影中
口元にオデキができたみたいで、ドーランで塗りつぶしてごまかしてるつもりのそれが
カットによって大きくなったり小さくなったりして(立体映像)
「ああ、このカットの方を先に撮ったんだなあ」
「これメイクのひと、大変だったろうなあ」
と、ストーリーよりよっぽど気になってしかたありません
パンフには「これが映画デビューとなる期待の新人」みたいなことが書いてありますが、
これが最後の映画となることを、筆者は遠い日本から切に願っておりますリズ・スタウパー様
肝心の恐竜のシーンにおいても、おそらく考証に従って正確に作った恐竜本体(よくできてる)で
力を使い果たしたのでしょう。私はそんなに植物学にくわしいわけではありませんが
どう見ても白亜紀には生えてなさそうなスギとかカエデとかガマとかのナウい植物が
背景のジャングルのあちこちからコンニチワしていて、現場の苦悩が画面からにじみ出てくるようです。
ちなみにパンフレットの紹介文を書いているのは「江戸木純」と「みうらじゅん」で
案外アイマックスの方でも、この作品の映画史における位置づけといったものに
薄々感づいていたのかもしれません。
ところで、プテラノドンは海岸の崖から滑空して飛ぶのがせいぜいで、劇中のように
ブサイクなアホ娘(ヒロイン)(立体映像)
を突風で吹き飛ばすほどのはばたく力はなかったという説が一般的だったと思ったのですが
最近はまた説が変わったのかな?それともやっぱり製作スタッフも
「もういいからコイツ、プテラノドンに吹き飛ばされて死んじゃうことにしちゃえ」
とか思っちゃったりしていたのかな?