- (写真はシューマイを宣伝する羽田健太郎であり、本文とは関係ありません。)





- (シューマイと羽田健太郎の関係もよくわからないのですが、彼は何か崎陽軒に弱みを握られてでもいるのでしょうか。)
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- 筆者は怖い話が大の苦手なのだが、こういうのもそのうち民俗学かなんかの資料になるかもしれないから書いておく。
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かの有名な「口裂け女」について、筆者はたしか小学5年生のとき、九州は宮崎県において、まさに直球で体験している。
- これまで「口裂け女」についての研究は、東京などの大都市や、発生地点と思われる岐阜県などのものがほとんどだったと思うので、当時のど田舎における情報を記しておこう。
まず、筆者が最初この噂を聞いた当時、「口裂け女」は妖怪でなく、リアルな怪人物であった。なにしろ学校の朝礼で、「そういう噂を信じないように」でなく、「そういう人がいるらしいから下校の際には注意すること」という話が全校生徒にされたたくらいである。
当然「口裂け女」とも呼ばれなかったが、その情報を記憶を頼りにまとめておくと、
「異常者と思われる女、(少女?)近くの山に潜むとの情報あり。鎌のような刃物を持っており危険。被害にあった人がいる。●●あたりからこの付近にやってきたらしい(具体的に地名が挙げられていたのだが失念)。」
というものだった。
つまり、子供たちの間で囁かれる妖怪出現の噂でなく、大人もまきこんだ猟奇事件の噂だったのである。
九州の人はまじめで純朴だから、おそらく噂が伝播するうちにこうなってしまったのだろうが、肝心かなめの「口裂け」の部分がすっぽり抜け落ちていたことに注意されたい。
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- さて、「ひょっとして、あの噂ってこれが元だったのか?」と、はじめて「口裂け女」の名を知ったのは、それから数ヵ月後の「毎日小学生新聞」からである。見落とされがちだが、当時の子供たちにとって、この「毎日小学生新聞」は結構あなどれないメディアだったのだ。
これも記憶を頼りに書くのだが、見開き2ページというから結構大特集。噂の発生と伝わった経路、所要時間など、かなり力をこめた紹介になっていたと思う。
多分このころ本州では、すでに噂が沈静していたのだろう。現象を振り返るというスタンスではなかったろうか。
しかし実際のところ、噂の力で全国に広まったとされる「口裂け女」が、その名で全国に知れわたるきっかけとなったのは、数ヶ月遅れてやってきた、この記事の力の方が大きいように思えてならない。
例としてぜひ書いておきたいが、今日「口裂け女」の能力として伝えられている「100メートルを三秒で走る」のような話の出所は、たぶんこの「毎日小学生新聞」であろう。
実は記事中に「●月●日ごろ発生してから、わずか●日までに全国に広まったこの噂は、実に100メートルを3秒の速さで日本中に伝わったことになる」のような表現があり、いつのまにか「噂の伝わるスピード」が「口裂け女本人のスピード」になってしまったのではなかろうか。
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- 「整形手術に失敗」「べっこう飴」「ポマード」などのディティールは、かなり後になって伝わってきた記憶があり、当時でも、いかにも子供がつけたうわさの尾鰭だなあ、といった印象があった。
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- これを読まれている方の中で、これ以外にも世間に知られていない「現象としての口裂け女」について何かご存知の方がいたら、怖いから教えてくれないでもいいよ。
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