江戸時代のUFO


享和三年の春二月廿二日の時ばかりに、当時寄合席小笠原越中守(高四千石)知行所常盤国はらやどりといふ浜にて、沖のかたに舟の如きもの遥に見えしかば、浦人等小船あまた漕ぎ出だしつゝ、遂に浜辺に引きつけてよく見るに、その舟のかたち、譬へば香盒(ハコ)のごとくにしてまろく長さ三間あまり、上は硝子障子にして、チヤン(松脂)をもて塗りつめ、底は鉄の板がねを段々筋のごとくに張りたり。海厳にあたるとも打ち砕かれざる為なるべし。上より内の透き徹りて隠れなきを、みな立ちよりて見てけるに、そのかたち異様なるひとりの婦人ぞゐたりける。

これは、「虚舟の蛮女」といいまして、江戸時代に書かれた「兎園小説」という本に書かれた不思議な女性とその船の話です。
ほかにも細部の違うバージョンが「梅の塵」という本にあるのですが、どう見たってこれは世間で言うところの「UFOと宇宙人」の姿そっくりなので、昔からよく話題になっていることをご存知の方も多いでしょう。
日本人とは明らかに異なる、不思議な風体の女。釜のような謎めいた舟。手に抱いたまま、決して肌身離さなかったという箱…。
いったい彼女は何者だったのでしょう?実際に江戸時代の日本に宇宙人が訪れていたのでしょうか?
実は以前から、私は彼女の異様な姿に、どこかで見た覚えがあるような気がしていました。
それが一体何なのか?長年の謎だったのですが、つい最近おそらくこれが事件の真相ではないかという衝撃的な事実に思い至りましたので、この場を借りてみなさんに紹介いたします。
画面をスクロールさせた下にありますが、かなり衝撃的なので、腰を抜かさないように。
ではどうぞ。

つまり、こういうことだったんですね。
これは「カステラの福砂屋」のホームページから勝手にチョッパってきた画像ですが、こうして並べると一目瞭然です。
以前からここのパッケージには「カステラ伝来の図」と称する南蛮屏風が載っており、なんか高級そうな雰囲気で実際おいしいのですが、それはさておき、そのどこにも当のカステラを持っている人が見当たらないのです。
しかし、それも当然と言えるでしょう。カステラ担当の彼女は、一人だけ仲間とはぐれて常盤の国に流れ着いていたのですから!
つまり、決して肌身離さなかったという箱の中身がそれです。
絵をよく観察すれば、箱の大きさがちょうど御贈答用カステラが二本くらい入るサイズであることがわかるでしょう。
お釜のような舟も、カステラを焼くのに都合がよかったに違いありません。
というわけで結論として、今後福砂屋はカステラのパッケージにこの「虚舟の蛮女」を載っけたほうがいいんじゃないかと思いますが、いかがでしょうか。
そんな薄気味悪いカステラ食べたくないような気もしますが。
なお、この話のくわしい解説は、「新・トンデモ超常現象56」という本にあるそうです。
(カステラの話じゃないよ)